『あおぞら』通信2002年(平成14年)2月10日第5号
今月こんげつ言葉ことば
あるがままをみと目的もくてきってなすべきことをなす

 「延命えんめい治療ちりょう」と「かすため治療ちりょう」。前者ぜんしゃ現代げんだい医学いがくでは治癒ちゆ不可能ふかのう延命えんめい目的もくてきとする。後者こうしゃ治癒ちゆ不可能ふかのうでも奇跡きせきしんじあらゆる治療ちりょうおこなうこととわたしかんがえる。
 当初とうしょわたし長男ちょうなん前者ぜんしゃからだにメスはれず出来できるだけくるしませなくて日々ひびごさせてあげる予定よていでしたしかし5さいちいさかったため小児科しょうにか転科てんかしたことをに、医師いしから延命えんめいではなくかす治療ちりょうをしたいとわれました。せまっているのならばメスをれないで延命えんめいさせてあげたいとおもっていましたが、医師いし力強ちからづよい「かす治療ちりょうをしたい」ということばにけたのです。この治療ちりょうこうガンざい使つかい、ガンした部位ぶい可能かのうかぎ手術しゅじゅつ切除せつじょ放射線ほうしゃせん照射しょうしゃ最後さいご骨髄こつづい移植いしょくおこないました。すべての治療ちりょうえて無事ぶじ退院たいいんし、いま元気げんきごしております。
 わたしは、すべてをれ、きにひとしい希望きぼうけたのです。さて、延命えんめい治療ちりょうおこなっていたならばどうなっていたことでしょう。
    ありがとうございました。

創刊  2001年10月10日 発行者 高遠 勲